[解答30](ロ)

(a) 水平逆勾配配管内の蒸気制限速度は、同口径の立ち上がり管内のもの
より小さい。
(d) フラッシュタンク(蒸発タンク)は、 高圧凝縮水を再蒸発させ低圧蒸 気と低圧凝縮水に分離する装置である。スチームアキュムレータは、 蒸気のストレージタンクである。 高圧蒸気の凝縮水を直接低圧還水管に送ると、その圧力差により高圧凝縮水 の一部が最蒸発し、低圧還水の流れを妨げるので、高圧還水管と低圧還水管 の接続部にフラッシュタンクを挿入し、高圧凝縮水をこのタンク内で最蒸発 させ、再蒸発蒸気は低圧蒸気として再利用し、低圧になった凝縮水のみを低 圧還水管に送り込むようにする。 ある圧力かにおける蒸気の飽和水としてのドレン1kgより生じるフラッシュ蒸気量は、 次の式で与えられる。
     g=(h1-h2)/r2
ここに
g : 飽和水(ドレン)1kg当りのフラッシュ蒸気量(kg/kg)
h1、h2: それぞれフラッシュ前後の圧力に対する飽和水の持つエンタルピ(kJ/kg)
r2 : フラッシュ後の圧力における飽和水の蒸発潜熱(kJ/kg)
又、フラッシュ蒸気率(飽和ドレン量に対するフラッシュ蒸気の百分率)f
は次の式で定義される。

     f=(h1-h2)/r2×100(%)